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2014年4月 4日 (金)

ボストンNSTAの旅 NCSE

 NCSEはNational Conferrence on Science Educationの略です。いよいよ会議に参加します。

まず、会場にどのようにして行くかで、前夜さんざん悩みました。Boston Convention & Exhibition Center と英語で入れないと場所がGoogleMapに表示されません。それで行き方を調べますが、どの駅から乗るか、どこで乗り換えるかさんざん考えて、結局、サウスステーションという地下鉄駅まで歩きました。朝のラッシュ時簡に地下鉄を乗り換えるより、15分歩けばいいので、結果的には分かりやすくてよかったです。7時半にホテルを出て歩いていると、通勤の人たちと同じ方向に急いで歩いていて、何だかボストンで通勤しているような気がしてきました。

 ようやく到着した会場は巨大な会議と展示のためのセンターで、一辺が500m位ある巨大な会場です。すでに受付には200人くらい並んでいて、30分かけて受付に着いたら、地階に行って受付カードをもらってこいと言われ、また200人並ぶ羽目になりました。退屈なので、隣にいた人に声をかけると、地学の先生になりたいという大学生でした。メイン・ハンティング・シューズを履いていたので尋ねてみると、隣のメイン州住んでいるということでした。事前に日本からネットで申し込んでいましたが、参加証をもらうまで不安でしたが、名前を告げるとすでに準備されていて、大丈夫でした。参加者1万人規模ですから、参加証を受け取るだけでも大変なことです。

Img_2997どのセッションに参加するか、その会場はどの部屋で、4日間の内の何時からで、料金や事前の申し込みが要るかどうか、それだけで大変です。周りを見渡してみると、ソファーに腰かけたり、床に座り込んだりして、プログラムの冊子をずっと調べてメモしています。アメリカ人でも苦労するのは同じのようです。参加者は圧倒的に若い女性が多く、6,7割は女性のようです。科教協では800人中、7,8割は50代以上の男性ではないかと思いますが、ここでは1万人でこの割合です。とてもフレッシュな印象を受けました。

 日本だとみんなが行く方向に行くとしかるべき場所に着きますが、それぞれ自分で調べて参加するので、様子がさっぱりわかりません。さすがに1万人以上参加するので、初めの全体会というのがありません。それで、呼び込みをしていた会場に行ってみると、2000人くらい入る平場の会場で、1500人くらいが対談を聞いていました。スクリーンに投影されていますが、話者がどこにいるのかすら見えません。何の話題か予備知識もなく途中から聞くと、さっぱり内容がわかりません。わかったのは、話者が女性であるということ、とても早口だけれど英語が上手だということ、テレビを見ない人だということだけでした。対談中に会場がどっと沸いて拍手が起こったり、笑いが起こったりするのですが、自分だけ笑えないというのはさびしいものです。今日はセッションはやめて、下でコーヒーを飲むことにしました。

Image000朝の8時からセッションは始まっていましたが、数百メートルある廊下を歩きながら、中を覗いてみると、初日のせいか、数人しかいない会場も多く、ぼちぼちというところでした。それに対して、入口近くの特設ブックショップでは、本の他にTシャツやグッズもあって、レジに行列ができていました。廊下で食べながらおしゃべりの人も多く、記念写真を撮ったりして、この会に参加したことだけでも楽しいという感じでした。これで、気が楽になりました。

 さて、11時から業者展示会場がオープンしました。一辺歩くのに5分くらいかかる会場に、1000近くの教材会社やNASAなどの組織や大学などがブースを並べています。30分くらいで一通り眺めて回り、そのあとゆっくり説明を聞いて回りました。そこでばったりナリカのブースに行き当たりました。出展は聞いていたのですが、なにせ1000分の1ですから偶然という感じです。中村社長さんにお話を伺うと、アメリカでは教育予算が削られ、実験予算がない学校もあり、その結果、以前は3000くらいブースがあったのがこんなに減ってしまったということでした。日本はアメリカの後を追っかけていますから心配です。

 あちこち回って、ScienceWizで15$のバンデグラフ(優れもの)とSUNDANCE SOLARのSolar Fire Starter という凹面鏡式火起こし(14$)を買いました。13:30、今日はこれで終わって会場を後にしました。

 ボストン美術館

 

Img_3020 ボストン・シティパス(48$)というのがあり、これで科学博物館、水族館、ハーバード自然史博物館、プルデンシャル展望台入場券(トータル半額)を昨日買いました。地下鉄シルバーライン、グリーンラインを乗り継ぎ、Museum of Fine Art 駅で降りボストン美術館に行きました。気温は8度ですが、日本ほど寒く感じません。退職した身ですから、春の午後、、たまにはゆったりとした時間を過ごしてもいいかと思い、館内のレ ストランでで遅い昼食をとりました。美術館の中央、3階まで吹き抜けの天井で、一面は天井まで全部ガラス張りの解放感あふれる場所です。ローストビーフのサンドイッチは、少し冷めたコーヒーも許せるはど美味しく、昨夜からの会議参加の準備と緊張がほぐれていきました。

 ボストン美術館は浮世絵の収集で有名ですが、事前に聞いてはいましたが、日本での展覧会のため、お目当ての葛飾北斎の「神奈川浪波裏」は、名古屋ボストン美術館の美術展のため里帰り中で、浮世絵の展示はありませんでした。

 そのためか、木曜日のせいか来場者は少なく、歩くと木張りの床が鳴る音が響くのです。物音一つしない静寂の中で、快慶の仏像に向き合い、その頬の艶やかさに驚き、洛中洛外図屏風に描かれた人々の活気に満ちた表情を楽しみ、鎌倉時代の日本刀の切っ先の人の業とも思えない線に引き込まれ、江戸時代の婚礼衣装の総絞りの着物に施された精緻極まる刺繍の見事さに圧倒されながら、一人、時が止まったような空間に至福の時を過ごすことができました。ボストン美術館を貸し切ったような、実に贅沢な時間でした。

 モネの睡蓮は、一点を除いて展示されていませんでしたが、印象派の展示室も人が少なく、モネの絵とゆっくり対話することができました。ソファーに腰かけ、霞んでいるように描かれている絵を見つめていると、まるで立体視する時のように、突然はっきりした絵が現れて来ました。風や描かれているのです。そうしてみると、壁一面に並べられたモネの絵の一つ一つからモネが見ている情景が浮かび上がって来ました。高校生を引き連れた先生が、絵の前で大声で解説を始めると、この情景はまた絵に戻ってしまいました。夢のような時間でした。  つづく

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コメント

ボストンからのお便り、ありがとうございます。
とっても有意義な旅の様子が伝わってきます。理科教育をテーマに海外旅行するのも面白そうですね。科学教育の集まりで1万人規模で、若い女性の方が多いというのは、驚きです。そういえば、ファラデーラボにも若い女性の方は、来られているようですので、もしかしたら、日本もそのようになっていくかも? o(*^▽^*)o

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